くろよんロイヤルホテル閉館の真相と現在|新リゾートの全貌を徹底検証
北アルプスの雄大な大自然に抱かれ、立山黒部アルペンルートや黒部ダム観光の玄関口として昭和から平成の観光史を支えてきた名門「くろよんロイヤルホテル」。旅行ファンや登山愛好家の間で「閉館したのか」「跡地はどうなったのか」という疑問の声が後を絶ちません。
昭和バブル期の1988年に開業した同ホテルは、30年以上の歳月を経て大規模なリブランドを実施しました。現在は国際的なホテルグループの手によって極上のマウンテンリゾートへと生まれ変わり、国内外から再び熱い視線を集めています。かつての名門ホテルがたどった歴史的経緯から、現在の運営体制、施設スペック、利用者のリアルな口コミまで、取材データをもとにその全貌を解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:くろよんロイヤルホテルは完全閉館・解体されたのではなく、全面リニューアルを経て「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」へ改名・営業継続中。
- 要点2:運営会社は関西電力グループの「関電アメニックス」が継続し、IHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)との提携により国際基準のリゾートへ進化。
- 要点3:名湯「葛温泉」の引き湯や黒部ダム・扇沢駅至近の好立地を維持しつつ、ファミリー層やインバウンドも快適に過ごせる最新設備を完備。
【閉館の真相】くろよんロイヤルホテルはなぜ歴史に幕を下ろしたのか
長野県大町市の日向山高原に位置する「くろよんロイヤルホテル」は、1988年(昭和63年)に関西電力グループとロイヤルホテル(リーガロイヤルホテルグループ)の提携によって誕生しました。黒部ダム建設という国家プロジェクトにルーツを持つ関西電力が、観光開発の一環として手掛けたハイグレードな高原リゾートホテルです。
関西の迎賓館と称されたリーガロイヤルの格式高いホスピタリティと、北アルプスの大自然に囲まれた静寂なロケーションが融合し、皇室関係者や政財界の要人、アルペンルートを訪れる富裕層の常宿として確固たる地位を築きました。しかし、2019年9月30日をもって営業を終了。31年にわたる「くろよんロイヤルホテル」としての歴史に一度ピリオドを打つこととなりました。
閉館に至った主な理由は、建物の老朽化に伴う大規模改修の必要性と、インバウンド需要や多様化する旅のスタイルへの適応でした。築30年を超えた施設を単に補修するのではなく、訪日外国人観光客やファミリー層の長期滞在ニーズに応えるため、グローバルな集客力を持つ外資系ホテルブランドとのフランチャイズ契約へと大きく舵を切る戦略的決断が下されたのです。

【現在の姿】「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」への華麗なる転身
閉館から約9か月の全面改装期間を経て、2020年7月1日に「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」としてリブランドオープンを果たしました。日本国内では宮崎に続く2軒目の「ホリデイ・インリゾート」ブランドであり、信越エリアでは初の進出事例です。
「改名によってオーナー企業が変わったのか」という懸念の声もありますが、運営会社は関西電力100%子会社の「株式会社関電アメニックス」が引き続き担っています。IHGホテルズ&リゾーツのグローバルな運営ノウハウと会員基盤(IHG One Rewards)を取り入れつつ、地域に根ざしたサービス基盤を強固に残すハイブリッドな体制が敷かれています。
館内は旧ホテルの重厚な躯体を活かしつつ、北アルプスの自然をモチーフにしたモダンなデザインへと一新されました。総客室数は全73室。木の温もりを感じるスタンダードルームから、二段ベッドを備えたファミリールーム、愛犬と同伴できるドッグフレンドリールーム、スイートルームまで多彩な滞在スタイルに対応しています。
【新旧徹底比較】旧くろよんロイヤルと現在のスペック・サービス比較
かつての「くろよんロイヤルホテル」と現在の「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」がどのように変化したのか、主要スペックとサービス内容を比較検証します。
| 項目 | 旧:くろよんロイヤルホテル(〜2019年) | 現:ANAホリデイ・インリゾート(2020年〜) | 編集部の見解・進化のポイント |
|---|---|---|---|
| ブランド提携 | リーガロイヤルホテルグループ | IHGホテルズ&リゾーツ / ANA | 国内富裕層向けから国際水準リゾートへ拡大 |
| 客室・デザイン | クラシック・重厚な和洋室中心(47室) | 北欧モダン×和モダン(73室へ増室) | キッズルームやドッグ対応など多様性が大幅向上 |
| 温泉・スパ | 葛温泉引き湯(大浴場・露天風呂) | 葛温泉露天風呂+インドア温水プール+ジム | 源泉を継承しつつ通年利用できるプールを新設 |
| ファミリー対応 | 大人の静寂を重視した伝統的リゾート | Kids Stay & Eat Free(子ども宿泊・食事無料)導入 | 12歳以下の子連れファミリーのコスパが劇的改善 |
| レストラン | フランス料理「りんどう」、和食処 | オールデイダイニング「ボタニカ」 | オープンキッチンと信州食材のカジュアルグリル |

【実態検証】宿泊者の生の声と口コミ評判から見えたリアルな満足度
リニューアル以降の宿泊実績をもとに、旅行予約サイト(一休.com、楽天トラベル、トリップアドバイザー、Googleマップ)に寄せられた数百件のレビューと生の声を取材・分析しました。
高評価を集めているポイント
- 子連れファミリーへの手厚いサービス:ホリデイ・イン独自プログラム「Kids Stay & Eat Free」により、12歳以下の子どもの宿泊と指定専用メニューの食事が実質無料となる点が絶大な支持を獲得しています。館内のキッズクラブや屋内の通年温水プールも好評です。
- 名湯「葛温泉」を引く上質な露天風呂:北アルプスの秘湯・葛温泉から引湯する単純温泉は、肌触りが柔らかく湯冷めしにくいと評判です。露天風呂から四季折々の森を眺めながら入浴できる癒やしの空間設計が高く評価されています。
- 開放感あふれるダイニング体験:オールデイダイニング「ボタニカ」では、信州サーモン、信州牛、地元野菜をふんだんに使ったグリル料理が提供され、朝食ビュッフェのライブキッチン(オムレツや焼き立てブレッド)のクオリティに定評があります。
予約前に把握しておくべき注意点・懸念点
- 周辺の商業施設の少なさ:日向山高原の静寂な森に位置しているため、徒歩圏内にコンビニエンスストアや飲食店はありません。夜間の買い出しは車で約10〜15分の大町市街地まで出る必要があります。
- 繁忙期の混雑とオペレーション:立山黒部アルペンルートの開通直後(4〜5月)や紅葉シーズン(10月)、スキーシーズンは国内外の予約が集中し、チェックインやレストランが混雑する傾向があります。
【観光拠点としての優位性】立山黒部アルペンルート・黒部ダム周辺宿泊の最適解
長野県側から立山黒部アルペンルートを目指す旅行者にとって、当ホテルは地理的に極めて有利なアドバンテージを誇ります。
アルペンルートの長野側発着点である「扇沢駅」まで車で約15〜20分という抜群のアクセスを誇り、朝一番の電気バスに乗車して黒部ダムの観光放水を観に行く旅程に最適です。大町温泉郷のさらに奥、標高の高い日向山高原に位置するため、手つかずの自然に囲まれた静寂な環境で夜を過ごせるのも大きな特長です。
冬季は近隣の「HAKUBA VALLEY(白馬・鹿島槍・爺ガ岳など)」へのスキー拠点としても機能し、グリーンシーズンからスノーシーズンまで年間を通じてアクティビティの拠点として活用されています。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット検索で見受けられる「くろよんロイヤルホテルが廃業して廃墟になった」という噂は完全な事実誤認です。旧ホテル時代から建物の基礎・外観の美しいフレームを継承しつつ、内装と設備は数億円規模の投資によって現代基準に刷新されています。
また、「外資系になって昔のおもてなしが失われたのではないか」という懸念に対しても、現地スタッフの多くや運営主体の関電アメニックスが引き継がれているため、日本の旅館的な温かい気配りとインターナショナルなスマートさが融合した接客が維持されています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
ホスピタリティ産業およびリゾート動向を踏まえ、当ホテルへの宿泊が真に適している層と、別の選択肢を検討すべき層を明確に整理します。
- 迷わず選ぶべき人:
- 立山黒部アルペンルート観光や黒部ダム散策を朝一番からスムーズに楽しみたい人
- 小さな子ども連れで、宿泊費・食事代のコスパと充実したキッズ施設を両立させたいファミリー
- IHG会員特典を活用し、質の高い温泉と洋風リゾートの快適性を同時に求めたい旅行者
- 愛犬と一緒に北アルプスの大自然を満喫したいペット同伴旅行者
- 別の選択肢を検討すべき人:
- 純和風の老舗旅館で、部屋食や仲居さんによる伝統的なおもてなしを最優先したい人
- 夜間に温泉街の居酒屋やスナックをハシゴして飲み歩きたい人(大町温泉郷中心街や松本市街が推奨)
【くろよんロイヤルホテル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:くろよんロイヤルホテルは現在どうなっていますか?
A1:2019年9月に営業を終了した旧くろよんロイヤルホテルは、全面改装を経て2020年7月に「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」としてリブランドオープンしました。現在も同じ場所で営業を続けています。
Q2:運営会社やホテルの経営母体は変わったのですか?
A2:ホテルの所有および運営会社は、開業当初から変わらず関西電力グループの「株式会社関電アメニックス」です。ブランド提携先が従来のリーガロイヤルホテルからIHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)へと変更されました。
Q3:昔のくろよんロイヤル時代のお風呂や温泉は残っていますか?
A3:名湯として名高い「葛温泉」からの引湯はそのまま継承されています。リニューアルに伴い大浴場と露天風呂がスタイリッシュに改修されたほか、通年利用可能なインドア温水プールも新設されました。
Q4:黒部ダム(扇沢駅)までの所要時間はどれくらいですか?
A4:ホテルから立山黒部アルペンルートの長野側玄関口である「扇沢駅」までは、車またはタクシーで約15〜20分の好立地です。シーズン中は混雑前の早朝出発にも適しています。
まとめ:名門の遺伝子を継承した信濃大町の新たなランドマーク
「くろよんロイヤルホテル」という名は時代の節目とともに幕を下ろしましたが、その歴史とホスピタリティの精神は「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」へと確実に受け継がれています。
昭和の名門リゾートが培った雄大なロケーションと葛温泉の恵みに、国際的ホテルチェーンの快適性と家族向けサービスが加わった現在の姿は、黒部ダム観光の拠点として極めて完成度の高い宿泊体験を提供しています。信州・北アルプスへの旅を計画する際は、生まれ変わった新たなランドマークの魅力をぜひ体感してみてください。 (出典: くろ よん ロイヤル ホテル(Yahoo!ニュース))